こんにちは!三つ子とお姉ちゃんの育児奮闘中、看護師ママのひろです。
三つ子の授乳どうやってしているんですか?とよく聞かれ、私自身も妊娠中に自宅でどうやってお世話をしたらいいの?と気になったことなので記事にしておきます。
あくまで筆者の場合です。授乳については多様な考えがあっていいと思っています。
ご本人の体調、母乳への想い、家族背景など様々な要素が絡んでくるので、一つの事例として受け止めてもらえたらと思います。
授乳とは
授乳とは、乳児に乳を与えること。
母乳を与える場合と、人工乳(以下ミルク)を与える場合があります。
母乳について
母乳の中でも、出産後の数日間に分泌される乳汁を初乳といいます。母乳は日ごとに変化していき、初乳から移行乳、一定成分の成乳となります。
母乳の乳汁分泌には、主に下垂体ホルモンであるプロラクチンとオキシトシンが関与しており、どちらのホルモンも乳児の吸引刺激によって分泌が促進されます。
母乳栄養の特徴として、乳児の吸引刺激によって分泌されたオキシトシンが子宮を収縮させ母体の回復を促進する、栄養価に富む、乳児の免疫機能を補うという利点があります。その一方で、母乳性黄疸やビタミンK不足を引き起こすことがあるという欠点もあるので、K2シロップを内服して補います。
ミルク
何らかの理由で母乳が与えられない場合は、ミルクが使用されます。
現在ではミルクの品質も向上し、母乳の場合と比べても大差なく育児ができるようになっています。
また、母乳では不足することがあるビタミンKも、ミルクでは摂取できます。しかし、母乳に含まれる免疫グロブリン(IgA)は得られないため、乳児栄養は原則母乳が優先されています。
三つ子の授乳(入院中)
三つ子は未熟児で生まれました。出産後、すぐに授乳ができた上の子と違い、三つ子達は呼吸器サポートをしていたので、ミルクを鼻から注入していました。
ミルクは搾乳したものと人工乳をあげていました。
呼吸が安定して数日すると、ミルクを家族があげて良いと許可が出ました。
とっても小さな身体で一生懸命ミルクを飲む姿に力強さも感じました。
三つ子の母乳の授乳練習
上の子と違い、未熟児で生まれた子供たちの授乳がこんなにも難しいんだと実感しました。
退院までに同時授乳の練習をしようと思っていましたが、一人でも大変。
何度も何度も練習していきますが、練習も3人分必要。
お口の形、舌の形、吸い付く力も三人三様で、苦戦の連続。
毎回練習ができればよいですが、母が退院すると通院しての授乳練習は日中だけ。
ミルクに慣れている子どもたちはお腹がすいているのに飲めないと泣いてしまうのもかわいそうな気持ちになりました。
コロナ化の面会制限もあり、医療者側、家族側と面会制限に引っかかる場合があり、なかなか面会が叶わない日々が続きました。
筆者の場合、管理入院が2か月あり、出産後7日目で退院しました。
退院後は、筋力の低下があり、すぐに息切れしたり、体幹バランスが崩れ、歩行も不安定。
乳腺炎などで発熱したり、と体調が不安定な状態でした。
発熱すれば面会中止となり、なかなか三つ子と会う機会が減りました。
三つ子は母乳練習が進まない中、出産後1か月で退院できる状態になりました。
できる限り面会できる日は母乳練習をしましたが、結局、一人にくわえさせるのも大変で、もう一人をしようとするとずれたりと同時授乳の練習はしませんでした。
二人同時授乳の方法
三つ子はうまくいけば、2人は母乳(または1人にミルク)を、1人はパパやほかの人がミルクをあげる、という方法での同時授乳が可能です。
双子用授乳クッションというものがあるので、サポートするグッズを使うのもお勧めです。
三つ子の授乳(退院後)
ですが、筆者の場合は退院後、3つ子達との生活が始まると、ミルクを3人にあげるだけで必死な状況で、母乳授乳を練習できる状況ではありませんでした。
筆者は搾乳量も減り、完全ミルク育児になりましたが、引け目は感じていません。
三つ子のママさんでも母乳とミルクを混合でされている方もいるので必ずできないわけではないです。
母乳育児にはメリットもいっぱい。
だけど、ママが倒れてはいけないという思いもあり、こだわらずミルクに移行しました。
3人同時泣きをされると本当に心が折れます。
無理に母乳じゃなくても、お腹の空いた子どもに栄養になるならミルクを早く上げて泣くのを止めたいいう思いでいっぱいでした。
他と比較せず、自分の体調、育児を一緒にやってくれる人の状況に合わせての選択が必要です。
母が倒れない授乳の方法をやってみながら見つけていかれたらよいと思います。
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